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help リーダーに追加 RSS 「やまぐ」の原点

<<   作成日時 : 2006/05/17 10:28   >>

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「やまぐ」と聞いて、ニヤッと笑みを浮かべるあなた! 

少なくともその心を推し量れる仲間同士の集いは、真の兄弟姉妹同士とも言えるほど、重要な価値観を共有するものと推察する。

「や・ま・ぐ」・・・ 言うなれば、フーキー族である。 もっと砕けた今風の表現に置き換えるならば、「登校拒否児童」・・・ ただ、残念ながら、この言葉は近からず遠いのである。 適切な現代標準語にはない単語といって良いだろう。 

やまぐ俗は、心に病があったり、家庭に問題が有ったり、学校に問題が有ったり等々・・・ 現代の登校拒否が内包するような、深刻な事態とは、一切、関わりを持っていない。 

学校の勉強よりは、自然の中で気ままに、思う存分時を過ごしたいと切望する子供達の飽くなき自然探訪の願望が、そもそもの、「やまぐ」の本質であり「やまぐ族」の原点である。 そして、やまぐ俗と呼ばれる対象年齢は、幼稚園児を始めとして、中学校の高学年までの幅広い年齢層に及ぶ。 ただ、大半は、小学校の中学年位までの子供達で構成されていた。

やまぐ族(四方山談義⇒最もおもしろい談義へ⇒「ガジュマル大学」ヨロン談義31弾!!(もう一つの学校)をご参照下さい)は、特定の集団でも無ければ、ましてや、組織化されたような行動集団でもなく、ときには一人で、また、あるときは数人で構成されていた。 

「やまぐ」が群れる場所も限定されている訳では無かった。 グループ行動の場合にはそのリーダー格となる子供の意向に従うのが常であった。 少数の場合には、それぞれのお気に入りの場所を適当に捜し、そこを活動の拠点とした。

・・・で、何をする? 子供の情景を思い起こして欲しい。 四季折々に、狭いヨロンとはいえ、様々な場所が、小さな子供達にとっては、大きな冒険の舞台となるのである。 森や野原には、様々な種類の野生の果物類が豊富にあった。 イチゴ、桑の実、バンシュルイ、種々の柑橘類等・・・・ しかし、縄張り意識の高い子供達の世界も拡がっていた。
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ときには、抗争の嵐が吹いたことも記憶している。 子供の戦いとはいえ、激しく深刻な事態に発展して行った事もある。 とりわけ、高学年の子供達にその予兆があった。 ・・・しかし、それは、良くしたもの、たいていの場合、抗争を通じ、次第にお互いに理解と友情の絆を深めながら、いさかいに終止符を打っていった。 

子供ながらに、共存共栄する必要性と解決のための良策の模索・・・ 大人社会に通ずる人間としての原点が、そこには芽生えていた。 

ちなみに「やまぐ族抗争」は、多くの場合、違う部落同士、なかんずく、東と西にそれぞれ勢力を張る「やまぐ族」の間による場合が多かったように記憶している。 ただ、中部から北部にかけての「やまぐ伝説」は、残念ながら耳にした事がない。 おそらく、穏やかな「やまぐ族」が多かったことに起因するのかも知れない。

通常、その「那間や古里」と呼ばれる村落一帯には、心優しい民が棲みなし、ヨロン島でも最も平和な部落としての名声が定着していたように思える。 

現在、故「森瑤子」女史の永眠する地も、この平和な集落の中の海辺の閑静なスポットに在る。 女史も永眠に相応しい地を、十分に心得て選定したものと推察する。

川、田圃、畑、海・・・獲物を求めて、日々、朝早くから夕刻まで駆け回る子供の姿は微笑ましいという、軟弱な表現を越えて、逞しい児童像を呈していた。

その時代、教育への情熱・・・一握りの家庭には縁のある言葉だったのかもしれない。 しかし、多くの島民にとっては、さほどの意味をもって語られ、実践されていたのかどうか、分からない。 むしろ、日常生活の雑務や生計の維持活動に年中追われっぱなしであった。 従って、真剣に学校教育へ向ける心のゆとりや関心を見いだせない家庭が、数多く存在していた時代でもあったように覚えている。

筆者が、東南アジア諸国に強い憧憬の念と郷愁の拡がりを感じ、自分の故郷同然の想いを寄せる事ができるのは、恐らく、そのような時代のヨロンを想起させる、共通の日常を感じるからであろう。 かつてのヨロンの原型が、いまなお、それらの国々には存在している。 

「やまぐ」の古き良き時代がオーバーラップし、鮮やかに筆者の脳裏に蘇り迫ってくる。 

タイムスリップしたヨロンが、脈々と再現されている国々が多く存在する。 少しでも、明るい明日への旅立ちに向けて、可能な限り手をさしのべよう。 それら国々の子供達と共通の想いを痛感しながら、そんな熱い思いを抱く。

はなしを、再び、「やまぐ」に戻そう・・・・・

やまぐ族の一日は、朝早く家を出て、夕暮れに終わる。 当然の事であるが、帰宅は、下校時に合わせる事が鉄則である。 しかし、悲しいかな! 幼少の子供にとっては、時間の感覚がよく分からない・・・ 殆ど、時間を判断するバロメーターが無いのである。 ときどき、遊びに疲れて、時間の感覚も薄れ、とんでもない早い時間に帰宅することもあった。
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当然のことながら、大人である親にとっては心配でもあり、不審でもあり問いつめる。 たちまち、やまぐ遊びが判明する・・・が、それは、良くしたもの。 親も承知である。 「あしたは、ちゃんと、まっすぐに学校に行きなさいよ。 わかった? じゃ、お仕事の手伝いをしてね・・・・」 その日のお仕置きは、大抵、これくらいで、後を引かない。 たまには、行きたくないこともあるさね・・・・ そんな親の共感は茶飯事でもあった。

そのようなことで、「やまぐは」、子供達や親にとっても、ある種のストレス解消の良策として、暗黙の了解事であったことは否めない。 翌日には、大抵の「やまぐ族」は普段に通学し、いつも通りの学校や日常生活に戻っていくのであった。 決して、毎日を「やまぐ族」として過ごす子供達がいなかったと記憶している。 

もっとも、一月に数回を「やまぐ」として生活する、猛者も珍しい事では無かったように記憶している。 いや、そのような事を誇りにさせしている隣の兄ちゃんがいた事は鮮明に覚えており、そのかぎりでは、さらに多くの猛者が存在しヤマグライフを謳歌していたものと推察する。

ただ、私には・・・当時、そのような逞しさや勇気が無かった。 残念! 

時には、やまぐも楽し・・・・ 緑の草原にドップリと小さな体を埋め、ヒバリのさえずりを聞きながら、宇宙の果てまで抜けるように澄み渡る、青の空を凝視する「やまぐ」の姿は・・・少なくとも、ヨロンにおて、子供の情景としては珍しくない時代があった。

やまぐの心を存分に味わい、大人に成熟して行った幾人かの「やまぐ」を知っている。・・・ その中の数人とは、今でも心からの「やまぐ族」の友としてお付きあいや親交を重ねている。 

・・・いつまでも、共通の「やまぐ」の心を忘れずに、終生、慈しんでゆきたいと、懐かしの日々を回想する。


★☆木の葉みたいな東洋の真珠「ヨロン島」情報へもお越し下さい。☆★

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ロイさんこんにちは。 たまたまヨロン島の情報を探していたらロイさんの「やまぐ」に出会いました。 私は61才のやまぐ代表の一人で麦屋で中学校までを過ごしました。とっても懐かしいやまぐの生活を読ませて頂きました。ありがとう。本当にあの頃は、いまとは違ってのんびりしていたですね。古き良き時代だったとつくずく思います。もっともやまぐばかりしていたので、こちら神戸に来てから後がたいへんでしたが・・・でも、子供の頃の想い出は大切なものです。 これからも懐かしいお話しを書いて下さいね。楽しみにしてます。さようなら
やまぐのヤマちゃん
2007/02/06 11:11
ヤマちゃん・・・今晩は! 
 やまぐの世界をご存じの方からのメールほど嬉しいものはありません。
なんたって、その世界の価値観を実体験者として共有できる方々は、年々減少し・・・ついには消滅する運命にあるのですから!自然の理ですから、仕方ありませんですよね。 
 それだけに、かつてのやまぐ族は身内そのものの親近感を覚えずにはおれないのです・・・ヤマちゃんもきっと同じ想いですよね。 そのような方々を近い将来、ネットワーキングし、やまぐ同盟でも立ち上げませんか? 近いうちにメールをお待ちしております。
 ちなみに、他にも数名のやまぐ同盟加盟希望者がおります。 
ではまた・・・是非とも、お会い致しましょう。
ロイ
2007/02/10 00:18
こんばんは!
生まれは与論町東区で鹿児島隼人在住の59才のトラ、こと薩摩のトラ次郎です。用事があって与論島情報をネットで探していたらとっても懐かしい「やまぐ」についてのブログに出会いました。
本当にやまぐのことを、こんなに分かりやすく面白く書いてくれているのは始めてで、読んでいて自分の事をかいたようで少し気恥ずかしく、また、懐かしく昔を思い出しました。有り難うね。
ロイさんは、やまぐの事を良く知っているからきっと私らと同年代の与論の人ですよね。でも、いろいろとロイさんのブログやホームページを読んでみると我らとはまったく違う世界での歩みをしている人のようですね。一度は是非、お会いしていろいろとお話しをしてみたいな!と私のアグンチャ(酒飲み友達ですが)とも話をしたばかりです。
いつかお会いできることを楽しみにしています。多分、東京にお住まいですか?でも距離はあまり、関係ないですね。与論島にてお会いできれば最高ですね。 ではそのときを心待ちにしましょうね。
薩摩のトラ次郎
2007/07/31 01:34
トラ次郎様
新年おめでとうございます。 大変にレスが遅くなり申し訳ございません。
そうですか・・・トラさんも大のヤマグンチュでしたか!では、私と良き心の友人ですね。宜しくお願い致します。 このブログを機会に、数多くのヤマグンチュの方々とも知り合える機会がありました(関東周辺だけですが)。四方山話でとても懐かしく幼少期を回顧することができましたよ。
トラ次郎さんにもヤマグンチュ仲間は多いことでしょうね。・・・ただ、この素晴らしい無形文化?!が今時はもうすっかり消失してしまっているようです。時代の変遷の仕業で・・・復興するにも先達が居ないのでは仕方ありませんね。懐かしい思いでの玉手箱にでも大切にしまい置くことに致しましょう。 
これからも楽しいお話しなどございましたらお便り願います。今後とも、宜しくお願い申し上げます。 より年となりますよう祈念申し上げます。
ロイ
2008/01/07 02:08
ロイさんこんばんは
ヨロン情報を検索していたらあんたのブログが面白くてヨンでタラよ、昔懐かしいやまぐんちゅの世界を書いてるじゃないですか。ほんとに懐かしいね。私もやまぐの常習犯!で常連もたくさんまだ健全ですよ。このような楽しいやまぐの話ができるひとも少なくなったからね。いちど泡盛片手にヤマグンチュ談義ができるといいね。是非、しましょうね。ロイさんはきっとヨロン出身の人だろうからね。それでなければやまぐの事を語れない。また、連絡先を教えて下さい。ホームページのアドレスへもメールします。 あいよ、楽しい話をありがとうね。 近いうちにあいましょう。
鎌田のサイタラ部長
2008/05/10 00:01

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